会社の倉庫で親猫がいなくなってしまい、ひとりで寝ている猫がいました。おそらく丸1日はミルクも飲んでいない状態だったので、とりあえず保護し
て連れて帰りました。生後1週間程度で目がやっと開いたぐらいで片手ですっぽり隠れてしまうほどの小ささでした。
さすがに授乳期の猫は初めてだったのでどうして良いか分からず、動物病院に電話して育て方をレクチャーしてもらいましたが、そりゃ大変でした。
3時間毎にミルクをあげなきゃならないし、排泄が自力で出来ないので促してさせなきゃならいし。そんな日々を最低でも3ヶ月は続けなきゃならい。
毎日寝不足の日々が続きましたが、世話をするにつれて母性がむくむくと湧き上がってきました。幼い命が全身で信頼しきって頼ってくる姿を見ていると何があっても守らなければならないという強い気持ちに突き動かされていました。「この子のためなら」という言葉にするとなんとも陳腐な感じがしますが、使命感と愛情が原動力となり授乳期から離乳期へと無事に育てることができました。
これがスイちゃん(メス・2才)が家にやって来たいきさつです。
(スタッフ垣内)