東京の上野公園にある東京国立博物館平成館にて特別展「縄文-1万年の美の鼓動」 が開催されています。非常にベタな話ですが、私は「遮光器土偶」に衝撃を受けまして、宇宙人を模ったものだとかムー的古代ミステリーに思いを馳せ、ロマンあふれる想像に浸っていた少年時代を過ごしました。ですから縄文時代の知識や情報は皆無なのですが、とにかく本物を見てみたいと思い、他会場への巡回がないとのこともあって思い切って行ってまいりました。
先ずは縄文土器の展示コーナーを軽く流しながら見ていこうと思っていたのですが、侮っていました、土器を。火焔型土器と同時代の他国の土器が比較展示されていたのですが、縄文土器の実用性よりも造形と装飾を意識したインパクトがハンパない!!圧倒的にかっこいいのです。アルフィーの高見沢モデルのギター並に「無駄」が散りばめられています。無駄ではあるが美意識と偏執的なこだわりが深くこころに突き刺さりました。土器やばいです。
*ちなみに黒い土偶はグッズ販売されていた土偶のレプリカです。
そしていよいよお待ちかね、土偶との初体面です。こんなにも夢中になって一体ずつじっくり見て回ることはそうはなかったと思います。伝えたい事、感じた事、知った事などいっぱいありますが、とても言葉に出来そうにありません。実際に見に行ってほしいです。プリミティブで野蛮な感性にすっかりやられてしまいます。ずっと見てられます。根源的な意識は誰しもがもっているんだと思います。そして縄文土器や土偶に触れた瞬間に大きく共振するものだと感じました。
ちなみに「遮光器土偶」の名前の由来は、雪の照り返しを防ぐための遮光器(ゴーグル)を目に掛けているとの説明書きがありましたが、やっぱりどう見ても宇宙人にしか見えませんでした。きっと古代に文明を伝えに宇宙からやってきた宇宙人だと確信しました。